今回試乗したのは、ノアのX。
搭載エンジンは、直噴タイプの2000ccを搭載している。最高出力は155馬力を発揮する。
クルマに乗り込んで気づくのは、室内の質感の高さ。ファミリー向けのクルマというよりも、ひとクラス上のイメージだ。
エンジンをかけて走り出しても、エンジン音はうるさくなく、上級サルーンなみの静かさを持ったクルマと言える。
今回のマイナーチェンジのポイントとして、ミッションがATからCVTに変更されたところが注目される。燃費向上はもちろん、独特な無段変速の加速フィーリングが特徴とも言える。
従来のATにあった加速の山がなく、実にスムーズに発進〜加速していくのだ。
実は、今回のマイナーチェンジで、エンジンの対環境性能を向上させている。それによって、少し最大トルクの数値が下がってしまっているのだ。
トヨタでは、そのトルクの落ち込みをCVTとの組み合わせで補う狙いがある。
さらに、走りのフィーリングを向上させる改良として、ステアリング取り付け部周辺の剛性アップがあげられる。これにより、どことなく頼りなかった走りのフィーリングに、しっかり感がプラスされた。