ルノー メガーヌ グラスルーフ カブリオレ
メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

オープンとグラスルーフクーペ、言わば「1台で2度、いや3度オイシイ!」メガーヌ。ある意味、これほどお買い得なクルマもないだろう。

メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

この角度から見るとグラスルーフの様子が良く分かる。今までにない新しいスタイルの採用は、まさに「退屈へのレジスタンス」ルノーの真骨頂といえる。

メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

室内側からグラスルーフを見るとこんな感じ。赤外線・紫外線もカットする肉厚の特殊なガラスを採用しているほか、さらにサンシェードも装備しているから真夏でも安心だ。

メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

グラスルーフは、およそ22秒で開閉する。操作は開閉スイッチを押し続けるだけ、と極めて簡単だ。

メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

内装色は写真のグレーのほか、レッドも選べる。フロントガラスのピラーの傾斜角がやや強いのを避けるため、シートポジションも見直されているという芸の細かさ。

メガーヌ グラスルーフ カブリオレ

通常時で490リッターが、またオープン時、メタルルーフが格納されても190リッターの荷室容量がそれぞれ確保される。

1粒で2度オイシイ!オープンクーペ

 2005年の正月早々、新しいフレンチオープンがやってきた!
 ルノー・ジャポンは1月7日、同車の代表的モデル「メガーヌ」に新たなバリエーション、「ルノー メガーヌ グラスルーフ カブリオレ」を発表した。これは、既に発売されている5ドアハッチバック、ステーションワゴン、RS(3ドア)車に続く第四弾のボディタイプで、カブリオレ(オープンカー)である。

 かつてはオープンモデルといえば、ルーフは幌屋根かあるいは脱着式のハードトップというのが相場だった。しかし近年は、クローズド時には快適性を確保出来る上に、オープンカーとクーペの2種類のスタイルを味わうことが出来る、言わば「1粒で2度オイシイ」的な電動格納式メタルトップを採用するケースが増えてきた。例えばルノー メガーヌ グラスルーフ カブリオレの直接的なライバル関係となる、同じフランス製のプジョー307CC(クーペカブリオレ)もやはりメタルルーフで仕立てられている。
 そこでメガーヌでは、さらに一味違うスパイスを加えてきた。それが世界初の電動格納式グラスルーフである。写真を見て頂ければ良く分かるように、グラスルーフのおかげで、ルーフを閉じた状態でも明るく開放的な室内を実現しているのだ。例え降雨時や冬の寒空の下などでも、快適な状態でオープンカー並みの開放感が味わえてしまうというワケ。そう考えると、なんとも欲張りなクルマだといえそうだ。

 エンジンは2リッター直4DOHC。これに4速ATが組み合わされる。オープン化に伴うボディの補強も万全だ。同車は、欧州で最も厳しいと言われるユーロNCAPの衝突安全実験において、オープンカーとしてはクラス唯一、最高ランクの5つ星を獲得している。もちろんこれはオープン状態での結果だ。もともと安全性では定評のあったルノーだが、これで5つ星の数をメーカー別では世界最多となる7車種で取得したことになる。同車には6つのエアバッグが装備されるほか、万が一の横転時にも自動的にリアシート後ろのアンチロールバーが立ち上がるなど、乗員を守る仕組みもしっかり備わっている。
 さらに、このような受動安全性ばかりでなく、予防安全性のほうもぬかりはない。ABSやEBA(ブレーキアシスト)、EBD(電子制動力配分システム)に加え、独ボッシュ社との共同開発である最新のESP(電子スタビリティプログラム)を搭載し、緊急時の走りを安全にアシストしてくれるのだ。

 ルノー メガーヌ グラスルーフ カブリオレのインテリアは、他シリーズ同様に上質で落ち着いた意匠でまとめられている。オープン時の開放感を増すため、若干シートポジションが低められているのも他シリーズとの違いだ。定員は4人乗りで、シート表皮はレザー。赤とグレーの2種から選べる。ボディカラーは全6色。内外装色の組み合わせによっては受注生産となる。どの組み合わせを選ぶか、あれこと想像するだけで楽しい悩みとなりそうだ。

代表グレード
グラスルーフ カブリオレ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4370x1775x1405
車両重量[kg]
1520
総排気量[cc]
1998
最高出力[ps(kw)/rpm]
133(98)/5500
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
19.5(191)/3750
ミッション
マニュアルモード付き4速AT
定員[人]
税込価格[万円]
388.5
発売日
2005年1月20日
レポート
徳田 透(編集部)
写真
ルノー・ジャポン ※写真は欧州仕様車