クーペのスタイルにセダンの余裕を
ダイムラー・クライスラー日本は2月4日、独自のコンセプトを持つ新型モデル「CLS350」、「CLS500」、「CLS55AMG」を発売した。
CLSは、4ドアでありながらクーペをイメージさせるエレガントかつスポーティなスタイリングとセダンの快適性、実用性とを両立させたモデル。走行性能や安全性、快適性といったメルセデスベンツの基本的価値をベースに、感性に強く訴えるオリジナリティあふれる内外装のデザインを採用することにより、時代のトレンドに敏感で、上質なライフスタイルを志向する人の要望に応えるとしている。
エクステリアデザインは、メルセデス・クーペの特徴であるフロントグリル中央のスリーポインテッドスターがセダンに付いた点が新しい。伸びやかなロングボディと低いルーフ、フロントからリアにかけて流麗な曲線を描くボディフォルムとなっている。力強い美しさの外観に対してインテリアは本革と本木目パネルを贅沢に使用した上質で、快適な空間を実現。リアシートは左右独立のセパレートタイプで、セダンとして十分な余裕を持ち合わせたところにCLSの主張が見える。
セダン+クーペ、こういった両方のいいトコ取り的手法は、今までの輸入車にはなかなか無かったアプローチ。とくに、クルマに多様性を求める日本人には4人がしっかり乗れるセダンで、クーペのエレガントさを感じさせる流麗なスタイルとくれば、間違いなく心の琴線に触れることは間違いないだろう。大ヒットの予感がする1台といえる。
代表グレードCLS500のエンジンは5リッターV8・SOHC(306ps)、トランスミッションは7速ATで価格は1029万円。CLS350は新開発3.5リッターV6・DOHC4バルブエンジン(272ps)を搭載、トランスミッションは7速ATで価格は850.5万円。CLS55 AMGはスーパーチャージャー付5.5リッターV8・SOHCエンジン(476ps)を搭載、トランスミッションは5速ATで価格は1396.5万円。