搭載エンジンはHR15DE型の直列4気筒の自然吸気ツインカムのみの設定。コンパクトカーというと1.3Lエンジンをメインにするクルマが多いが、ノートでは1.5Lだけの設定にすることで、ほかのクルマとの差別化を図っている面がある。さらにエクストロニックCVTと組み合わせることで、スムーズな走りを実現している。
この組み合わせはすでにティーダでも採用されているものだが、ノートではさらに制御のスムーズさが増し、一段と滑らかな走りを実現するとともに、CVTにありがちな違和感を小さなものにしている。ノートに軽量ボディに対して動力性能は十分なレベルにあるが、出足を良さを強調するためか、発進時に軽くアクセルを踏むだけで予想以上の動きを示し、やや唐突感を感じさせることがあった。高速走行時には室内騒音が大きく感じだが、市街地などでは騒音も気にならない。
乗り心地の良さもなかなかのもので、操縦安定性を損なうことなく優れた乗り心地を確保している。これもまたなかなか良くできた部分といえそうだ。
●お勧めグレード
ノートはベースグレードの15Sに126万円という1.3L車並みの価格が設定されている。全体に割安なクルマである。装備の充実度を考えると15S Vパッケージがお勧め。これなら快適装備の充実度も高くなる。