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割り切った使い方が望まれる2人乗り!

ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

割り切った使い方が望まれる2人乗り!

 R1は1年前に発売されたR2の姉妹車的な存在、というかひとつのシリーズのバリエーションと考えても良い。ただ、R2が5ドアの実用性を重視したモデルだったのに対し、R1はパーソナルユースに徹した特徴あるクルマとして作られており、コンセプトにも明確な違いがある。R2から独立したモデルとして考えてもいいだろう。スマートKと似たクルマとの指摘もあるが、R1は4人乗りである点が決定的に異なっている。
 
 ボディサイズはR2に比べて全長が短く、軽自動車の枠をいっぱいに使い切る作り方ではなく、パーソナルユースを考えたときの最適なサイズを前提に作られた。軽自動車の枠を意識してその枠内に収めるのではなく、あえて枠にとらわれない作り方をした点は高く評価できる。
 
 外観デザインはR2のイメージを踏襲したもので、飛行機の翼をモチーフとしたフロント回りのデザインなども共通のイメージで作られている。引き締まった感じのムダのないリヤビューなども好感の持てるもの。ワンモーションフォルムで描かれた流れるようなサイドビューはいかにもスタイリッシュな印象を与えている。R1はかつてのスバル360をほうふつとさせるようなところがあるが、結果的にR1の縦横比はスバル360とほとんど同じになっているという。

R2に比べ、グッと短くなったホイールベースをもつR1.

スプレッドウィングスグリルは、スバルのアイデンティティ。航空機をモチーフとしたデザインだ。

ホイール&タイヤは大きめの155/60R15を装着。

柔らかなワンモーションフォルムは、優れた衝突安全性能をも実現。

HIDのヘッドライトもオプションで装着可能。

代表グレード R1 2WD
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3,285×1,475×1,510
車両重量[kg] 800
総排気量[cc] 658
最高出力[ps(kw)/rpm] 54(40)/6,400
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 6.4(63)/4,400
ミッション CVT
10・15モード燃焼[km/l] 24.0
定員[人]
税込価格[万円] 126.0
発売日 2005年12月24日
レポート 松下 宏
写真 菊池一仁