シリーズの頂点に立つGT-FOURはツインカムターボの3S-GTE型エンジンを搭載する。車両重量は1500kg近いのだが、191kW/324N・mの圧倒的なパワー&トルクはボディに対しても十分過ぎるくらいの実力。アクセルワークに応じて豪快な加速フィールを味わわせてくれる。ATはマニュアル操作が可能なシフトレバーを持つスーパーECTで、滑らかさとスポーティさを実現している。
今回のマイナーチェンジでは目に見えない部分のボディ/シャシー系の改良が大きなポイントだ。これはGT-FOURだけに限った話ではないが、インパネ内の強化部材の取り付け部の結合剛性を高めることで、シャープなレスポンスの回頭性に優れたステアリングをフィールを実現している。同時にダンパーやスタビライザーをチューニングすることで、乗り心地も向上させたのがポイントだ。
自然吸気エンジンを搭載した2.0ZTも見逃せないグレード。搭載エンジンは自然吸気ながら直噴仕様らしいトルク感を感じさせ、ターボほどの動力性能は必要ないというユーザーにお勧めできる。17インチタイヤによるスポーティな走りのフィールも魅力だ。
●お勧めグレード
スポーティな志向を持つ年齢の若いユーザーにお勧めできるのが2.0ZT。220万円台の価格はGT-FOURに比べると80万円以上も安く、この予算でカルディナらしいスポーティさを味わえるのは大きい。ファミリーユーザー向けには1.8Zが売れ筋になるのだろうが、若いユーザーにはZTがお勧めできる。