クロスオーバー4WDがイタリアからふたたびやってきた
04年夏に日本市場へ投入されたフィアット ニュー・パンダ。シンプルさが特長の小型ハッチだった初代パンダとは大きく意匠を変え、イマ風のスペースユーティリティワゴンへと生まれ変わったことで、新たなファン層を獲得している。そんなニュー・パンダに、待望の4x4モデルが追加となった。
4x4モデルといえば、先代パンダでもラインナップされていたもの。サイドプロテクターをより強調させたほか、車高を高く上げた本格的なSUV風のスタイルを採用。いわば、今流行りのクロスオーバータイプ4WD車のはしりともいえる。また、本格的なスタイルながら初代パンダのキュートさは見事に保たれており、日本市場でも好評だった。
今回ニュー・パンダに追加された4x4も、最低地上高は高めの160mm。プロテクター付きの前後専用バンパーやワイドタイプのサイドプロテクターなど、外観上もかなり手が加わっている。先代から大きく改善されたユーティリティの高さと相まって、まさに「ミニSUV」という雰囲気が満点。実はこちらがオリジナル版なのでは?と思ってしまうほど、ニュー・パンダ独特のミニワゴン風スタイルともマッチングが良い。なかなか魅力的なモデルではないだろうか。
フィアット ニュー・パンダ4x4の4WDシステムはビスカスカップリング式を採用。前後オーバーハングのアングル角もたっぷりとられており、悪路の走破性も高い。4WD化されたことで、リアサス形状はトレーリングアームに変更されている。
ボディカラーはアウトドアに相応しい6色。内装色は4X4専用カラー2タイプがボディカラーによってセレクトされる。価格は1,888,950円(税込み)から。ベーシックな「4x4 Climbing (フォー・バイ・フォークライミング)」と「4x4 Climbing-Plus(フォー・バイ・フォークライミング-プラス)」の2グレードがラインナップされる。なお、両グレードとも5速マニュアルミッションのみである。発売は4月1日からとなる。
あえて都会の街中で欧米の大型輸入SUVに乗るというスタイルが、一部の層にもてはやされている。それは確かにカッコいいけれど、あまりにも大きなボディサイズがちょっと・・・という人でも、ニュー・パンダ4x4なら大丈夫だろう。エコな時代に小型車に乗るカッコよさとも相まって、これから小型輸入SUVスタイルがちょっとしたブームになるかもしれない!
代表グレード | 4x4 Climbing-Plus(フォー・バイ・フォークライミング-プラス) |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3570x1605x1635mm |
車両重量[kg] | 1080kg |
総排気量[cc] | 1240cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 60ps(44kW)/5000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 10.4kg-m(102N・m)/2500rpm |
ミッション | 5速MT |
定員[人] | 4名 |
税込価格[万円] | 203.595万円 |
発売日 | 2005年4月1日 |
レポート | 221616.com編集部 徳田 透 |
写真 | フィアットオートジャパン |
ニュー・パンダのカジュアルさにワイルド感もちょっぴり加わり新たな魅力が備わった4x4のスタイリング。
小さなボディながら、リアシートをたためば860リッターもの荷室容量が得られる。
4x4モデルはいずれも5速MT、左ハンドルのみの設定となる。
内装色はグレー&レッドとグレー&イエロー(写真)の2タイプがボディカラーに応じて選ばれる。