フォードではモンデオST220やフォーカスST170など、STの名前を冠したスポーツモデルを設定してきた。STとはスポーツテクノロジーの略で、ベース車のポテンシャルを最大限に引き出しながら、パフォーマンスと日常的な使い勝手を融合させたモデルとして作られている。STの後に加えられる数字はパワーを示すものだが、今回設定されたフィエスタSTでは単にSTと表示されている。
フィエスタSTではWRCカーを彷彿とさせる操る楽しさを小さなボディの中に凝縮させたのが特徴で、JWRC参戦車と同じカラーリングを採用したコンペティションモデルも設定されている。
外観はSTスタイルと呼ぶ専用デザインが採用される。標準モデルは5ドアだが、STは3ドアをベースに作られている。冷却性能や空力性能に配慮した専用の前後バンパーを採用するとともに、リヤには特徴的なルーフスポイラーを装着するのが特徴だ。販売会社が特別仕様車として販売する形になるフィエスタSTコンペティションではタイヤサイズなどが変更されるほか、WRCカーのような派手なデカールが施される。