新型3シリーズに乗り込むと、いかにもBMWらしい雰囲気が演出されている。インパネ全体が横基調で作られてワイド感を強調していることや、幅広にデザインされたインストセンター部分をややドライバー側に傾けたドライバーオリエンテッドのデザインとしていることなどがBMWらしいところ。全体に適度なタイト感を演出したコクピット空間が作られている。
インテリアの居住空間は、後席が特に広くなった印象。従来のモデルでも発売当時にはワイドボディ化によって居住空間の拡大が図られていたが、今回のモデルでは一段と広い空間が確保されている。ただ、1815mmもの全幅があることや2760mmのホイールベースから考えると、後席の居住空間の広さはさほどではない印象。このあたりは6気筒エンジンを縦置きに搭載するFR車の不利な部分ともいえる。
快適装備は大幅な充実化が図られた。BMWはとかく装備が貧弱と言われがちな面があったが、今回のモデルでは各種の快適装備が標準で用意され、満足度の高い仕様に仕上げられている。安全装備も各種のSRSエアバッグやABS、DSC、DTCなど、最新の安全デバイスも含めて、これまた充実した仕様が用意されている。