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アリストのほうが目立つ!?

ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

アリストのほうが目立つ!?

 トヨタが海外に展開する高級車ブランドのレクサスを日本にも導入する最初のモデルがGS。海外ではGSだったが、国内では従来はアリストとして販売されてきたモデルだ。将来的にはセルシオのレクサス版であるLSが導入されて中間モデルになるが、当面は新しいレクサスチャンネルの最上級モデルとして販売される。
 4ドアセダンのボディにV型8気筒の4.3LエンジンとV型6気筒の3.5Lエンジンを搭載する。駆動方式はFRが基本だが、3.5Lエンジンの搭載車にはフルタイム4WDも設定されている。
 外観デザインは日本的な精緻さや精妙さを表現したもの。随所にレクサスのキーである矢尻と丸の組み合わせが配置され、緻密さやキメの細かさなどによって新しいデザインを実現したともいえるが、従来のアリストに比べると存在感というかインパクトが弱くなったような印象もある。試乗会場周辺でほかの人が乗るGSとすれ違っても、特に強いインパクトを感じることがなかったからだ。従来のアリストのほうが強く存在を主張していたように思う。

緩やかに長くトランクへとつながるルーフラインはGSの特徴のひとつ。

アリスとのイメージをなんとなく残すフロントフェイス。色々な面が複雑に交差する凝ったデザイン。

フロントと同様に4灯のイメージまとめられたリヤコンビネーションランプ。LEDを光源に使いながら面一発光に見せるなど、芸がとても細かい。

こちらはAWD車のスタイリング。約10ミリほど車高が高く、車重もベースのGS350に比べ90キロほど重い1,730kgとなっている。

代表グレード GS430
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,830×1,820×1,425
車両重量[kg] 1,700
総排気量[cc] 4,292
最高出力[ps(kw)/rpm] 280(206)/5,600
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 43.8(430)/3,400
ミッション 6AT
10・15モード燃焼[km/l] 9.1
定員[人]
税込価格[万円] 630.0
発売日 2005年8月30日
レポート 松下 宏
写真 佐藤靖彦