日本を舞台にした『007は二度死ぬ』でボンドカーの大役を射止めたのがトヨタ2000GT!
トヨタモータースポーツフェスティバルの目玉のひとつが、トヨタ2000GTをベースに造られた『ボンドカー』のデモ走行だ。
高速スピードトライアルに出場したイエローのトヨタ2000GTとともに富士スピードウェイをパレード走行している。1960年代、アクション映画の筆頭にあげられたのが、イアン・フレミング原作の“007”シリーズだ。
イギリスの諜報部員、ジェームス・ボンドの愛車がボンドカーである。アストンマーチンDB5が有名だが、ボクにとって最愛のボンドカーは、日本が生んだトヨタ2000GTだ。日本を舞台にした作品『007は二度死ぬ』でボンドカーの大役を射止めたのがトヨタ2000GTだった。
オープンボディのトヨタ2000GTも美しい!
開発を担当したのは、横浜のトヨペット・サービスセンター綱島工場である。我が家からほど近い、TRD、テクノクラフトの前身だ。ここで正式発売前のトヨタ2000GTをオープンカーに改造した。
ボンドの顔がよく見えないと困るから、フルオープンにしたのだ。クローズドボディのトヨタ2000GTも美しいが、ボンドカーもキュートなルックスである。市販されたトヨタ2000GTにはないエレガントなワイヤースポークホイールも目を引く。ボンドカーは2台が製作されたようだ。1台は富士スピードウェイのペースカーになっている。
子供の頃、これを見てときめいた。その感動を再び味わうために富士スピードウェイに行ったのだ。
元チームトヨタの大坪善男氏も登場
ステアリングを握ったのは、元チームトヨタの大坪善男氏である。彼はレースでトヨタ2000GTに乗っているが、スクリーンにも役者として登場した。ギャング役で出演したのだ。クラウンに乗り、ボンドカーを追いまわしているのが若かりし頃の大坪氏である。とても感慨深かった。家に帰ると、思わずスケールモデルを引っ張り出してしまった。
フルオープンのトヨタ2000GT
滑らかなウェーブのラインが美しいフルオープンのトヨタ2000GT。前期型のルーフを切り取った。撮影車両は主人公の顔がよく見えるようにアクリル製で、簡単に取り外せるようになっている。2ℓの3M型DOHCストレート6は150ps/6600rpmを発生した。
映画にも登場した元チームトヨタの大坪善男氏も登場!
トヨタ2000GTのプロトタイプをベースにオープン化されたトヨタ2000GT。元チームトヨタの大坪善男氏がステアリングを握った。トヨタ2000GTやトヨタ7でレースに出ているが、映画にも出演している。
京商製の43分の1スケールのミニチュアカー。
京商製の43分の1スケールのミニチュアカー。ワイヤーホイールやウッドのインテリアも忠実に再現されている。4年ほど前にミニカー専門店で購入した。価格は3000円くらいだったと記憶している。まだ手に入れられるカモ。
ヒップラインが美しいのもトヨタ2000GTの魅力。
リアから見たところ。ヒップラインは美しいし、リアコンビランプも端正だ。ウッドのインパネやメーター、シートなども丁寧に作られている。台座にトヨタ2000GTの逆三角形のエンブレムが付いているのも魅力だろう。
フィギュア付のトヨタ2000GT
こちらは名門の玩具メーカー、コーギーの007シリーズの作品。43分の1スケールだろう。2000年に発売された。イギリスのおもちゃ屋で買った(10ポンド弱)ものだが、日本でも手に入れることが可能だ。フィギュア付きで、背景にはギャングのクラウンが見える。