DJブースをイメージしてデザインした!というインパネ。左右に配されたツイーターとエアコン吹き出し口のユニットが独特の雰囲気。また妖しく光るブルーイルミネーションにも注目。 コレもbB専用色「ブルーイッシュホワイトパールマイカ」(長い!)。レーザー光線のように光の加減で妖しく神秘的に光る色合いが他にない魅力だとか。 |
時代は“まったり”を求めてる!?
子供の頃のお受験戦争から始まり、就職難を乗り越え、会社に入れば成果第一主義の競争社会。で、気付けばリストラの恐怖に怯えてたりして・・・。そんな世の中で、なぜだか妙に殺伐としたニュースばかりが聞こえてくる昨今。もはや、どこにいたって気の休まるときがなく。
『 みんな忘れて “まったりしたい” 』 誰もがそう思っているのではないだろうか。 気のおけない彼女彼氏友人らと、誰からも邪魔されずまったりしたい・・・それが今の”気分”なワケで、個室風のカフェとか、温泉の貸切風呂だとか、漫画喫茶のカップルシートなんかが流行ったりするのも、そうした背景を敏感に映している1例。 "オシャレなカフェ" VS ”音 X 光 X まったり”
それを受け、時代の“まったり” 需要を一手に引き受けたのが
日産 キューブだった。 ”オシャレなカフェ” みたいなソファー風シートのついた「in my room」、つまりふたりのための個室感覚という空間設計が、見事に時代の気分にハマったようだ。
そうなると、最大手のトヨタが黙っているはずがない! 00年2月に登場して以来、若者層を中心に支持され続けたトヨタのハイトワゴン「bB」が、約6年の時を経ていよいよ第二世代へと生まれ変わった! キーワードは「音 X 光 X まったり」。 世界のトヨタがマーケティング能力を駆使し生み出した、若者向け戦略車なのだ。 bBは”クルマ型ミュージックプレーヤー”
「走る・曲がる・止まる」といった基本性能や、安全、環境、品質といった、工業製品を造り出すメーカーが果たすべき責任みたいなものは、日本車ならもはやどんなクルマでも達成していて当たり前の時代。ハンドリングだ、スポーティな走りだ、安全だ、エコだ〜・・・といったウリでは、もはやイマドキの若者はつかめないとふんだトヨタ。bBで提案するのは、あっと驚く ”クルマ型ミュージックプレーヤー” というコンセプトだった。
i−Podに代表される携帯型ミュージックプレーヤーの大ヒットからもわかるように、若者にとって日常に欠かせないアイテム「音楽」。コレをbB全体で楽しめる空間にしちゃおう、という大胆な発想で、1台のクルマを造ってしまったということ。 ちょっと前のお堅いトヨタのイメージからは想像も出来ない(失敬)、えらく柔軟な発想で造られたクルマなのだ。
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2005.12.26