シャープなイメージで男性を意識したデザイン
実質的にはファンカーゴの後継モデルに相当するが、クルマ作りが大きく変わったこともあってラクティスという新しい名前で登場してきた。背の高いパッケージングを採用した2BOXカーである点は変わらないが、スタイリッシュな外観デザイン、広々とした室内空間、スポーティな走りなど、いろいろな意味で新しい魅力を備え、これ1台でたいていのことは間に合うようなクルマに仕上げられている。
一般のユーザーには直接的には関係ないが、ラクティスは車椅子に座ったままで後ろのドアから乗り込むことができ、そのままほぼ助手席のあたりまで行けたり、あるいは3名乗車+車椅子乗車が可能なパッケージングが採用されている。
さらに通常の生産ラインで福祉車両のウェルキャブが作れるようになったのが大きなポイント。これによって安定して高い品質の福祉車両が低価格で買えることになる。これは画期的なことだ。
外観デザインはブロードバンド時代を象徴して高速大容量スタイリングというキャチフレーズで作られている。ファンカーゴは丸みを帯びた可愛らしいデザインだったが、ラクティスではシャープな切れ味を感じさせるスポーティなデザインに仕上げている。全高は1640mmとかなり高めだが、背の高いパッケージングにもかかわらず伸び伸びしたカッコ良いエクステリアにまとめている点が注目される。男性ユーザーを意識してエアロパーツなどを装着したSパッケージを用意しているのも注目される点だ。