ドイツ車の高い信頼性を確保したアメリカンSUV
メルセデス・ベンツMクラスはダイムラー・クライスラーがアメリカ市場向けに開発し、アラバマ工場で生産しているSUV。1998年から販売されてきた初代モデルはいかにもアメリカンSUVといった感じの大味なクルマに仕上げられていた。今回登場した2代目モデルはSUVとしての良さを一段と高めながら、同時にメルセデス・ベンツのクルマらしい高いクォリティを持つクルマに仕上げられた。
外観デザインはひと回り大きくなったボディによって堂々たるSUVらしさが表現されている。ボディの全幅が1915mmになると、さすがにアメリカ市場向けのイメージが強すぎて、日本では使い勝手の悪い面も出てくるが、こうした大きさに価値を感じるタイプのユーザーがいるのも確か。そんなユーザーにとってはドイツ車の高い信頼性を確保したアメリカンSUVとして受け入れられるのだと思う。
ML350、ML500ともフロントグリルに大きなスリーポインテッドスターを配置してメルセデス・ベンツ車であることを強調するデザインであることは基本的に共通だが、スポーツパッケージの装着車はフロントグリルのカラーが替わり、タイヤサイズが大きくなるなどの違いがある。またオフロードパッケージの装着車はエアサスペンションが標準になることによって、全高が30mm低くなっている。