『人とくるまのテクノロジー展2006』で、特に人気を集めていたのが「最新自動車技術体験ゾーン」。各社の最新技術が体感できるとあって、整理券なしでは入れないほどの混雑でした!
DENSO/ドライバアシスタンスシステム
何やらおもしろそうなシミュレーションゲームかな?とまず目に付いたのが、DENSOの「ドライバアシスタンスシステム」。
と、こんな仕組みの「ドライバアシスタンスシステム」。ミニ扇風機の警告音は思ったよりも大きく、小さいからといってあなどれい!一瞬気を失うような3秒の眠りには、ヘッドレストからのゴーっという風が効きます!寝ているドライバーを“起こす”のではなく、“休ませる”ことを促がすための装置とのことで、確かに“このままじゃ危ない!”と思って休憩するかも〜!
富士重工業/車両統合制御システム シミュレータ
こちらはスバルが研究開発中の『車両統合制御システム』で、前方の走行環境を理解しつつドライバーの運転意識を汲み取ることで、雪道などの滑りやすい路面等の外的要因に対する操縦安定性を高める「統合制御アルゴリズム」により、ブレーキ等を最適に制御することで車両挙動を安定化させるとのこと。
何だかちょっと難しい?感じですが、雪道での“制御アリ”の場合と“制御ナシ”の場合をシュミレーションするといった内容。制御ナシで走った場合はスリップしてしまうところも、制御アリだと驚くほどに普通に走れる印象を受けました!
日野自動車/CAPS シミュレーター
ガタゴト激しく揺れていたこのマシン。日野自動車が製品化し商用車に適用した予防安全・横転防止等の運転支援システムが体験できるということで早速トライ!
体験できたのは「プリクラッシュ セーフティ システム(衝突被害軽減ブレーキ)」、「スキャニングクルーズ(車両距離一定クルーズ)」、「ビークル スタビリティ コントロール(車両安定性制御システム)」、「ロール スタビリティ アシスト(横転抑止装置)」。それぞれシステム有りの場合と無しの場合を体験できて、有りと無しではこんなにも違うんだ!と、このシステムの素晴らしさを体感できました。
日産自動車/前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト
一見、運転席が置かれただけ?の日産ブース。普通に見えて何か仕掛け(最新技術)があるのは分かっているので、余計に興味をそそられて近づいて見る人が多かったのが、この「前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト」。緊急ブレーキ操作による乗員の姿勢変化を抑え、衝突回避のための操作を容易にするとのこと。
体験方法をよく読み、�着席後、シートベルトを締め、�ブレーキペダルを踏み込むと!!!「あ゛っ」!�プリクラッシュシートベルトが作動し、乗員を拘束します。ビックリ!でもこれなら、急ブレーキ踏んでも“ガックン”てならないです。すごいなぁ〜。
スズキ/IONISカットモデル
かわいらしい形のクルマだなぁ〜と思って近づいたのがスズキの「IONISカットモデル」。機械的な接続(シャフト、ケーブルなど)をワイヤハーネス(電線)に置き換えるバイワイヤ技術によって、なんと!運転席が中央にも移動できるんです!他にも、超未来的な装備がいっぱいのこのクルマ。驚きの連続でした!
インパネ左側の情報系の画面からは、帰宅予想時刻に合わせてホームオートメーションとの連動によりエアコン・お風呂なども設定できるとのこと。とにかく凄い!クルマ。何年か後には、こういうクルマが当たり前の世の中になるのかな〜。
どのメーカーも、画期的なの最新技術を発表した「最新自動車技術体験ゾーン」。人とくるまのテクノロジー展の中で特に驚きを与えてくれるコーナーでした。これからのクルマの進化がとても楽しみになると同時に、様々な最新技術がとても頼もしく思えました!
( 写真/レポート:CORISM編集部 原 直美 )
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【特集】 (2006.05.24)
様々な自動車技術が展示される『人とくるまのテクノロジー展2006』が、パシフィコ横浜にて開催されました(会期は5月24日〜26日)! >> 記事全文を読む |
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