まずは1.4 16V Sportから
フィアットオートジャパンは06年6月10日より、最新コンパクトカー「グランデプント」を発売すると発表した。
当初はホットバージョンの1.4 16V Sport(スポーツ)(右ハンドル・6速MTのみ)を発売し、追って秋には5ドア ATモード付きシーケンシャル・トランスミッション搭載の5ドア仕様3グレードが投入される予定となっている。
フィアット プントは、93年に初代がデビューして以来欧州で計600万台以上が販売されている人気モデルだ。日本にも97年より導入が始まっており、これまでに国内でおよそ10,500台以上が登録されているベストセラーとなっている。
今回の新型グランデプントは、先代プント(03年モデルチェンジ)の路線を踏襲せずにボディサイズを一回り拡大。欧州Bセグメントに属しながら、ボディサイズや装備・性能などはCセグメントを凌いでいるという。
デザインはイタルデザインとフィアット社内の合作
そんな『少し大きめ』コンセプトの新型グランデプント、まず目に飛び込んでくるのはその鮮烈なスタイルだろう。グランデプントのボディデザインは、G・ジウジアーロ氏率いるイタリアの有名カロッツェリア(工房)「イタルデザイン」と、フィアット社内の合作だという。まるでイタリアの高級スポーツカー「マセラティ」を思わせる、エレガントでスポーティなマスクがなにより印象的だ。またフロントからサイドにつながるショルダーラインなども、古いスポーツカーを想起させる非常に凝った面構成とするなど、細部に渡り繊細かつ大胆に「デザイン」されたコンパクトカーだ。
期待したい1.4 16V Sportの走り
1.4 16V Sportはその名の通り1.4リッター直4 DOHC16バルブエンジンを搭載し、6速MTのみが用意される硬派なスポーツグレードだ。最新モデルらしい強固なボディに加えESP(横滑り防止装置)や6ツのエアバッグなどの安全装置を標準で用意する。その性能は欧州NCAP衝突安全(乗員保護)テストにおいても最高ランク☆☆☆☆☆5ツ星を獲得する折り紙つきだ。
いっぽう今秋デビュー予定の標準グレードはATモード付きシーケンシャル・トランスミッション搭載の5ドア仕様に1.4リッター 8バルブエンジンが組み合わされ、装備の違いにより3つものグレードが用意される。
1.4 16V Sportの全国メーカー希望小売価格は209.0万円 (消費税込)。
また5ドアについては、標準グレードの1.4 8V Dualogic(デュアロジック)が179.0万円、1.4 8V Dualogic Mega(デュアロジック−メガ)が192.0万円、1.4 8V Dualogic Giga(デュアロジック−ギガ)が209.0万円、1.4 8V Dualogic Tera(デュアロジック−テラは224.0万円で、合計06年秋の登場予定となっている。