グリルを大きく取るなど先代の大胆な感じはなりを潜め、流麗で滑らかなラインを中心としたやさしめのスタイルが新型の特徴だ リヤも伸びやかなシルエットだ。ちなみにトランクの開口部は往年のEタイプのような形をしている。細かい部分でのこだわりだ 19インチ以外にも、スタイルによっては20インチが標準となる。ブレーキはニュルブルクリンクで徹底的に煮詰められた。 インパネのデザイン自体はオーソドックスなイメージだが、人間工学を採用して設計されたというだけに操作性はかなりいい。 ミッションは一般的なATながら、6速を採用。制御をより緻密かつレスポンスをよくしているだけに、MTライクな走りが楽しめる。 インパネのウッドやカラーリングなどによって、3タイプのスタイルから選ぶことができる。スポーツはちなみにウッドではなく、アルミになる。 室内空間の拡大によって、フロントだけでなく、リヤシートの各クリアランスも余裕が出た。緊急用ではあるが、うれしい点ではある。 コンバーチブルは最近多いメタルトップではなく、ソフトトップだが、収納時はアルミ製のカバーがかかりすべて隠れてしまう。 トランクは広大なスペースが確保されているが、コンバーチブルに関してはさすがにかなり狭くなってしまっている。開口部自体は広い。 |
連綿と続くジャガーの伝統を受け継ぐスタイル連綿と続くジャガーの伝統を受け継ぐスタイル ジャガー自慢のオールアルミボディの技術を採用もちろん走行性能についても高いレベルを確保しており、並み居る欧州でのライバルを凌ぐスペックを誇るとともに、さらに安全性の大幅な向上にも力が入れられている。ジャガーXKの技術的なトピックスとしては、まずすでに発売されているXJで培ったオールアルミ製モノコックボディを、パネル数や接合部の低減によってさらに進化させている点に注目だ。これにより、XJ以上の軽量化を実現しているとともに、対してボディ剛性に関しては、ねじれ剛性で比較した場合、先代比でクーペが31%。コンバーチブルで48%もの向上を実現しているというから驚きだ。 安全性については世界初の技術も投入卓越した運動性能へのこだわりに加えて、今回力が入れられているのが、安全性の確保だ。注目なのは1タイプのボディで全世界の衝突安全基準をクリアしていることで、XKの素性のよさがうかがい知れるのではないだろうか。
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2006.6.1