RSというグレード名からもわかるように、実用性重視のヴィッツのなかにあって別格的存在といっていい。先代からRSの設定はあり、欧州仕様の足まわりを採用するなど本格派だった。ただし、新型に関してはヴィッツ全体の完成度が上がったこともあり、RS独自の味付けとして際だった部分は少なくなってしまい、スポーティさが薄れてきているのもまた事実だ。今回の対決で、この点がどう影響するかが楽しみなところ。 とはいえ、ヴィッツのなかでは最強なのは確かで、最大排気量の1.5リッターエンジンを搭載し、MTも用意されているのはRSだけだ。ちなみにCVTも用意されている。サスペンションには独自のチューニングが施されるとともに、内装なども専用のカラーリングとなる。こちらはトヨタ自慢のスーパーCVT-iで、滑らかさとリニアなトルク伝達を実現し、スポーティな走りをも可能としている。ヴィッツの高い実用性はそのままに、日常的に使えるスポーティハッチバックという絶妙なキャラクター付けに注目だ。
ボディサイズ
(全長x全幅x全高)
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3800x1695x1520mm
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車両重量
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1060kg
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エンジンタイプ
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直4DOHC
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総排気量
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1496cc
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最高出力
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110ps(81kW)/6000rpm
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最大トルク
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14.4kg-m(141N・m)
/4400rpm
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ミッション
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CVT
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10・15モード燃費
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18.6km/l
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サスペンション
(前/後)
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ストラット
/トーションビーム
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ブレーキ
(前/後)
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ベンチレーテッドディスク
/ディスク
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税込価格
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159.6万円
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WRCへの本格参戦も発表し、ますますモータースポーツにも力を入れるスズキ。背景にはヨーロッパでの販売拡大があるが、その分クルマの完成度も高まってきているといっていい。急先鋒がスイフトであり、コンパクトカーの本場、欧州でも高い評価を受けるほどとなっている。先代にも設定されていたスポーツが現行型にも登場したのは、フルモデルチェンジから遅れること約1年。それだけに満を持した内容で、エンジンや駆動系にもしっかりと手が入っているのには驚かされる。鍛造ピストンやアルミ製インテークマニホールド、オイルクーラー、大径クラッチなどを採用。さらに気持ちのいいシフトフィールを実現すべく、シフトケーブルにはフッ素コーティングを行なうという念の入れようで、まさにチューニングカーといってもいいスペックを誇っている。さらに内装もスパルタンで、バケットタイプのシート(オプションでレカロも用意)や大胆なカラーリングで熱い走りを演出してくれる。
ボディサイズ
(全長x全幅x全高)
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3765x1690x1510mm
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車両重量
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1060kg
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エンジンタイプ
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直4DOHC
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総排気量
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1586cc
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最高出力
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125ps(92kW)/6800rpm
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最大トルク
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15.1kg-m(148N・m)
/4800rpm
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ミッション
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5速MT
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10・15モード燃費
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14.6km/l
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サスペンション
(前/後)
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ストラット
/トーションビーム
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ブレーキ
(前/後)
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ベンチレーテッドディスク
/ディスク
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税込価格
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156.45万円
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