独特の運転感覚で意外に乗りやすいゾ
エクスプローラーに乗って走り出すとすぐに感じるのは安心感だ。全幅が1800mmを大きく超えるアメリカンサイズのSUVは日本の道路で必ずしも運転のしやすいものではないのだが、サイズの余裕やボディとフレームを一体にしたエクスプローラーならでのボディ構造などによるどっしりした走りが、乗る人に安心感を感じさせる。
最強のV8 4.6リッターエンジンの走り
今回のマイナーチェンジでは新しく開発されたV型8気筒の4.6Lエンジンが搭載されるようになった。従来のエンジンに比べると動力性能は大幅な向上が図られ、大排気量エンジンにふさわしい218kW/407N・mのパワー&トルクを発生する。これによる走りは実に豪快なものだ。
エクスプローラーの車両重量は、前後とも1000kgを超えてトータルでは2230kgに達するが、その重量を感じさせないくらいの実力である。今回のモデルからATが6速ATに変更されたことも、走りの質感を向上させた新しい走りにつながっている。
V6 4リッターの走りはどうか?
今回の試乗では従来からのV型6気筒4.0エンジン+5速ATとの組み合わせにも乗ってみた。動力性能的には大差がある印象だし、走りの質感でも及ばない面があるが、全体的なバランスではむしろ4.0L車のほうが優れている印象があった。
●お勧めグレード
全体的な走りのバランスなどを考えたら、V型6気筒の4.0Lエンジンを搭載するXLTで十分という印象だ。ただ、アメリカンSUVらしい豪快な走りのフィールを得たいなら、やはり4.6LのV型8気筒エンジンを搭載したエディバウアーのほうがお勧めできる。アメリカンSUVを買おうとするユーザーは、そうした大きさなどに価値を見いだす人が多いのだから、V8が重視されるのも当然だろう。