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インテリア
ほとんど進化の見られないパッケージング
装備はかなりレベルアップ

ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

インテリア

ほとんど進化の見られないパッケージング

 インテリア回りのデザインは、いわゆるSUVらしいタフなイメージを表現したものであると同時に乗用車らしい快適性を備えたものとされているが、長所と短所が混在している印象だ。カーナビが配置されるインストセンターの部分は現代的な印象があるが、大きくて無骨なシフトレバーなどはいかにも古い印象。全体的にはオーソドックスな中にも現代的な新鮮さが表現されているが、見るからに新しいという印象ではない。
 
 インテリア空間の広さは従来のモデルと変わらない。ボディは全幅をわずかに縮小したものの、全長はリヤにスペアタイヤキャリアを備えたことによって130mmも延長されている。ただ、室内長やヘッドクリアランスなどは従来のモデルと共通で、前席の乗員をやや離れた位置に乗車させるシート配置なども含めて基本パッケージングは従来と変わらない。

装備はかなりレベルアップ

 装備は全体にレベルアップか図られた。最上級グレードのスーパーエクシードでは、本革シート、HDDカーナビ+ロックフォード・プレミアムサウンドシステム、アクティブスタビリティ&トラクションコントロール、サイド&カーテンSRSエアバッグなど、快適装備も安全装備も高いレベルのものが用意されている。

どっしりとした存在感のシフトレバーとトランスファーレバーがセンターに鎮座する。頼もしい印象だ。

緻密でスポーティな印象のメーターは、常時点灯式のハンコントラストタイプ。

「ロックフォード・アコースティック・デザイン・プレミアムサウンドシステム」と名づけられたコダワリのオーディオを搭載。アウトランダーに続いてオーディオへの熱心さが感じられる。

パッケージングには特に変わりがないが、SUVならではの見晴らしが魅力的。

特等席とも言えるセカンドシート(ロングボディ)は一番快適な空間。

サードシートはやはりエマージェンシーユース的な印象。スペースはそこそこ確保されるものの、シート自体のクオリティはそれなり。

ロングのラゲッジは広大の一言。特に写真のようなフラットモードでは、SUVならではの使い勝手を実感できるだろう。

代表グレード 3.8スーパーエクシード(ロング)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4900×1875×1870mm
車両重量[kg] 2210kg
総排気量[cc] 3827cc
最高出力[ps(kw)/rpm] 252ps(185kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 252ps(185kw)/6000rpm
ミッション 5AT
10・15モード燃焼[km/l] 7.6km/l
定員[人] 7人
税込価格[万円] 436.8万円
発売日 2006/10/04
レポート 松下 宏
写真 和田清志