意外なほど売れていたランクス&アレックス!でも、オーリスは…
新車の時には地味な存在だったのに、販売が終了すると中古車市場でブレイクして急に人気が出てくるクルマが、たまにあります。先日、新車販売が終了したカローラ ランクスとアレックスも、そんな予感がするモデルです。
ランクスとアレックスは先代カローラの5ドアハッチバックモデル。先代カローラは当初はセダンとワゴンだけでしたが、セダン発売の約5ヶ月後の2001年1月にランクスとアレックスが発売されました。
ランクスとアレックスは最近減ってきた販売店別の兄弟車で、ランクスがカローラ店、アレックスがネッツ店で販売されました。主な違いはフロントグリルやテールレンズぐらいで、中身は全く一緒です。
発売当初は「日本では5ドアハッチバックは、もう売れないという」と言われてきましたが、発売してみると意外なほど人気が高く、セダンの半分ぐらいの販売台数をキープしていました。でも、そのランクスとアレックスは、ベース車のカローラのフルモデルチェンジにより廃止されてしまいました。
オーリスはランクスとアレックスの後継車種にはならない?!
廃止されたといっても、ちゃんと後継車種が発売されました。それがオーリスです。でも、このオーリスが、実際にはランクスとアレックスのユーザーを引き継ぐようなモデルにはなっていないような気がします。
というのもオーリスはデカイ!全長は45mm長くなっただけですが、全幅が65mmも広くなった1760mmもあります。乗った感じもワイド感があり、運転席の視界も大きなクルマに乗っている感じがします。もちろん、大きくなったことで走行安定性や衝突安全性は大幅に向上していますが、気軽に乗れるコンパクトハッチバックという印象はなくなりました。
ランクスとアレックスのユーザーの多くは、ヴィッツなどの小型車を卒業した女性や、大きなクルマからダウンサイジングした50代から60代の男性が多いと聞きますが、この大きさでは、これらのユーザーは手を出しにくくなってしまうでしょう。しかもオーリスはネッツ店だけの販売となるので、大幅な販売増加は見込めないでしょう。