INGルノーF1チーム
2007年を迎え各チームの体制もほぼ固まってきた中、今年参戦する11チームが次々と新型車と体制の発表を行っている。その中で最も注目したいのは2005−2006年のコンストラクター(チーム)とドライバーのチャンピオンシップを獲得したルノーだろう。
ルノーはフェルナンド・アロンソという若い才能により2年連続ダブルタイトルを獲得したが、そのアロンソが今年はマクラーレンに移籍。ジャンカルロ・フィジケラの新たなチームメイトは、昨年テストドライバーだった若手のヘイキ・コバライネンとなった。
そして1月24日、ベテランと若手のコンビとなるふたりが今年ドライブする新型車「R27」がチーム体制と共にオランダ・アムステルダムで発表された。
そして1月24日、ベテランと若手のコンビとなるふたりが今年ドライブする新型車「R27」がチーム体制と共にオランダ・アムステルダムで発表された。
ルノーR27
新型ルノー「R27」の最も変わった点といえば、今年からタイトルスポンサーとなったオランダの金融企業INGのオレンジと、ルノーの黄色が前面に出たカラーリングだろう。タバコ広告禁止により昨年までのマイルドセブンのブルーから大きくイメージチェンジした。もちろんボディカラーだけでなくマシンのデザインにも変更があったので紹介しよう。
デザイン面から判る大きな違いは、ややワイドになったフロントノーズの形状だ。昨年はマクラーレン同様にスリムなノーズ形状を採用していたが、今年はややワイドになっている。アロンソが移籍したためマシンデザインに変更があったとも考えられる。
そしてもうひとつの大きな変更は、フロントノーズやリアウィングサイドにブリヂストンのロゴが入ったこと。ルノーは昨年までミシュランタイヤを装着していたが、今年からF1はブリヂストンのワンメイクとなる。フェラーリなどはブリヂストンタイヤに慣れているので、その点がルノーの不安要素のひとつとなるだろう。
目標はタイトル防衛
左から:リカルド・ゾンタ、ヘイキ・コバライネン、ジャンカルロ・フィジケラ、ネルソン・ピケJr
チャンピオンが移籍しタイヤも変わるなど変化の大きいルノーだが、目標は今年のタイトル防衛だ。ルノーはふたりのレースドライバーの他にリカルド・ゾンタとネルソン・ピケJrというふたりのテストドライバーを抱える。ピケJrはかつて故アイルトン・セナらとチャンピオンシップを争い、3度F1チャンピオンになったネルソン・ピケ氏の息子である。
ふたりのベテランドライバーと、ふたりの若手ドライバーでアロンソが抜けた穴を埋められるかどうかが今年のルノー活躍の鍵となるだろう。
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