独自の存在感をもつ輸入ミニバン
ゴルフのプラットフォームをベースに作られた3列シート車のトゥーランは、本国では単にトゥーランと呼ばれているが、日本ではゴルフファミリーの一員であることを明確にするためにゴルフトゥーランと呼ばれている。最近ではヨーロッパでもミニバンが売れるようになってきたが、日本で買える輸入車として見るとミニバンはまだまだ稀少な存在。ゴルフトゥーランはそんな中で独自のポジションを占めるクルマである。
日本でゴルフトゥーランが発売されたのは2004年2月。丸3年を経過した2007年3年に大幅なマイナーチェンジを受けた。大幅といっても内外装のデザインの変更は少なく、変わったのは搭載エンジンだ。先にゴルフに搭載されたのと同じ1.4Lの直噴エンジンはターボチャージャーとスーパーチャージャーとを装着したTSIエンジンが搭載された。
2種類のTSIエンジンを新たに搭載する
それもゴルフでは125kW(170ps)仕様のみの設定だったが、ゴルフトゥーランにはほかに103kW(140ps)仕様のエンジンも搭載され、このTSI仕様のエンジンだけのラインナップになった点も見逃せない。
外観デザインは大きな変更を受けていないが、103kW仕様のエンジンを搭載したトレンドラインと125kW仕様のハイラインとで微妙な違いが設けられている。ハイラインではバイキセノンヘッドライトが採用されるほか、フロントグリルのデザインが異なり、ルーフレールやサイドプロテクターなどにメッキが施されている。さらにアルミホイールが標準となるのがハイラインだ。