アキの課題は左足ブレーキ!

 まずSS2を見に行く。このSS、一昨年のアジパシでも走ったダム湖沿いのフラットな素晴らしいグラベル。全開に次ぐ全開で楽しめます。観戦ポイントは5速全開伸びきったあたりのストレートから、左に直角ターンして登り坂を駆け上がるという申し分ない場所である。

 まず昨年のシリーズ1位であるランエボがやってくる! 2つ目のSSということで慎重な走りながら、ブレーキングポイントもバッチリ! さすが走り慣れている感じ。ランエボ、立ち上がり加速イイ!

 続いてインプレッサの澄んだエンジン音。アキだ。おお! 今回はキッチリとアクセル踏めている! コーナー進入も上手にフェイント掛けてきただけでなく、距離もバッチリ! 高い速度からのブレーキングをコーナーに合わせるの、グラベルラリーじゃ難しいのだ。間違いなく進歩してる!

 ただし! 立ち上がりがアカンかった。左足ブレーキを使えていないらしく、クリッピングポイントで失速す。左足ブレーキ使えていれば、クリッピングからフルにパワー出せるのに。

それぞれの思いの詰まった開幕戦が始まったー!!

                      大きな進歩を見せたアキ

 4番目はTeppeiスポーツのエースドライバーであるナラサック選手。13歳からラリーに出場し、東南アジア地区の実力ナンバーと言われているだけあって速い! SS2のファステストタイムを出す! ちなみに9,7kmのSSをナラサック選手6分10秒。アキ6分38秒。

初ラリーとなる2人の走りはいかに?

 続いて初陣の番頭宮本君だ。というか果たしてSS1を走りきっているか、という不安もあったりして。ナラサック選手の通過から2分40秒くらい後(2分間隔でスタートだから、中間地点で40秒遅れということ)、来ました!

 もちろん速い遅いという評価をするのは適当じゃない。林道ドライブより早いペースで走っていること自体、ホメるべきである。それくらいラリーって難しい。無事通過で100点です! SS2の順位は16台中13位。7分28秒でありました。

それぞれの思いの詰まった開幕戦が始まったー!!

               番頭宮本君の丸目インプ。まずは合格点の走り

 6番目のランエボが通過し、いよいよ新美。2回目のラリーながら、今回コ・ドラはタイ人を起用している。タイ人の英語、独特の発音のため聞き取りづらい。私もタイ人のコ・ドラだったのだけれど、SS2でミスリーディングされ大ジャンプしちゃいました。

 新美はどうか? 左直角コーナー進入で今まで見たこと無いくらいスゴいフェイントを仕掛けているじゃないの! まるで右に曲がるのか、と思うくらい右向いてるのだ。後で聞いたら右と左を読み間違えたそうな。驚いたぞおい!

それぞれの思いの詰まった開幕戦が始まったー!!

            新美はコ・ドラとのコミニュケーションに苦しみながらの走行

 タイムは7分20秒。11位であります。ナラサック選手との差、1kmあたり7,2秒は、実質的なデビューラリーとして考えると悪くない。私だって初めてのグラベルラリーのデータ見たら、SS3くらいまで全日本トップから1kmあたり7秒落ちでしたから。全車通過後、急いでサービスへ向かう。

・本来なら今シーズンもずっとレポートしたいところながら、今まで違って私のチームじゃありません。これまでなら問題あっても全て私の責任。けれど今年からそうじゃない。ということでラリーの連載は今回を含め3回でお休みさせて頂きます。