地主とのトラブルでSSキャンセルか?
タイのラリーはとにかく見やすい! サービスからSSまで近いからだ。その気になれば、1日で4〜5本のSSを楽しめます。SS2に続き、中国から来た取材チームを連れ、ダム湖沿いの全開コースであるSS4に行く。時間を過ぎてもゼッケン1のシンハーのランエボが来ない! 来ない=リタイア。アキの順位、一つ上がるということ。
そのアキはどうか? おおっ! 来ました! インプレッサの音だ! このSSもイイ感じでコーナーをクリアしていく。どうやらタイ人のコ・ドラ(50歳のベテランです)、アキに合っているみたい。これで左足ブレーキ使えるようになったら、イッキに速くなると思う。
そんなことを考えつつ次のラリーカーを持つも、全然来ない。10分くらいするとパトカーが逆走したり、レッカー車登場したり。こらSSキャンセルか? 私らのチームのクラッシュじゃないといいけど……。急いでSS4のスタート地点へ移動する。
するとどうよ! 地主がゴネているそうな。日本語堪能なヨッドさんに聞くと「支払うお金の額で折り合っていないみたいです」。「何でアキだけ走ったの?」と聞いたら「アキさんがスタートした後に地主が来たみたいです。アキさんも途中で止められたそうです」。あらま!
どうなるのかと思いきや、昼のサービスの時間に緊急ミーティング。「SS4からSS6までキャンセル。午後にSS7とSS8を行いラリー成立とする」ということになった。何ともタイらしい決着であります。ただ本来なら100km以上あったSS距離が、41,96kmという短いラリーになってしまった。
あっと言う間に終了という感じ。中国の取材チームに状況を説明したところ「まだSSスタートの写真を撮れていないのでお願いします」というので、SS7へ行く。
3人ともスタートは苦手?
計測は写真のように光電管でなくオフィシャルの秒読みによるマニュアル。リザルトが1秒単位なので、何ら問題ない誤差かと。まず先頭スタートとなったアキ。ジツはアキのスタート、ドライ路面で見るの初めて。
スタート前「どうやったら抜群のスタートを切れますか?」と聞かれたので、教える。といってもインプレッサのSTI純正コンピューター、ロウンチコントロール(高級なコンピューターになるとN4クラスでもアクセル全開のままクラッチ離すだけでOK)が付いていないため、普通のレーシングスタートと同じ。
ホイールスピン、なし・・・・・・
ブリッピングし、回転数高くなっていく途中で(タービン回転数も上がっていく)、半クラッチ使いながらミートすればよろしい。「中国の取材チームも絵柄的に派手なヤツが欲しいだろうから回転数高めでやってね」。
するとどうよ! ストールしてやんの! クラッチミートと同時に回転数がっくり下がり、当然ながらホイールスピン無し。ゼッケン2番が泣いている。そればかりか、番頭宮本君も新美もストールしてるじゃないの。恥ずかしっす! まぁ今回の目標は完走。抑え気味でちょうどいいか。
番頭宮本もシクシク
新美も失速
残すSS距離16,17km。今のところアキ3位。失敗しなければ表彰台であります!