従来にはない新しい価値をプラスした高級車
2005年秋に日本でレクサス店が開業し、2006年秋には最上級セダンとなるLS460が登場し、そして今年レクサスチャンネルのフラッグシップカーとなるLS600h/LS600hLが登場した。基本プラットホームはLSのものながら、パワートレーンはV型8気筒5.0リッターエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーとし、さらにフルタイムAWDの足回りを持つのが特徴だ。
注目されるのはやはりハイブリッドという新しい価値だ。これによってV型8気筒の5.0リッターエンジンながらV型12気筒の6.0リッターエンジン並み以上の動力性能を発揮する。ハイブリッド化やAWD化によって車両重量はざっと300kgも重くなり、2.2tを超える重さになったが、ハイブリッドシステムを採用することで優れた燃費性能と低排出ガス性能を備えるクルマに仕上がった。さらにEVを含めて、ハイブリッド車ならではの高い静粛性を持つなど、これまでの高級車にはない新しい価値を提示したのがLS600h/LS600hLである。
ハイブリッドならではの装備が満載
外観デザインはまずLS600hLというロングホイールベース仕様が設定されたのが大きなポイント。海外市場向けにはLS460のロングも設定されていたが、日本市場向けにはハイブリッド車にだけロングボディ車が設定されている。ロングボディ車には4人乗りの後席セパレート仕様車の設定もあり、標準車に比べて120mm延長されたホイールベースのすべてが後席の乗員のために使われている。
このほか、LEDを採用した3連のプロジェクターヘッドライトが独特の表情を作っているとか、エンブレム部分にブルーが使われてハイブリッド車であることを示すなど、ハイブリッドならではの仕様も随所に見られる。