平成17年排出ガス規制に適合
日産は、「キャラバン」を一部改良するとともに、「キャラバン」をベースにしたカスタムカー「ライダー」及び福祉車両・ライフケアビークル(LV)「チェアキャブ」を継続設定し、発売した。
「キャラバン」
今回の一部改良では、ディーゼルエンジンをコモンレール化し、さらにDPFを追加した。(ZD30DDTi)また、ガソリンエンジンを「KA20/KA24DE」からQR20/QR25DE」へと変更し、ガソリン車には5速オートマチックトランスミッションを搭載した。これにより、ディーゼル車は、平成17年排出ガス規制に適合し、ガソリン車は、平成17年基準排出ガス50%低減レベル(U-LEV)を達成した。
質感の向上を図ったインテリアは、インストルメントパネル及びATシフトノブのデザインと、シートクロスの変更を行ったほか、トリム色をグレーからブラックへと変更した。さらに、タコメーターを全車標準とし、マルチセンターコンソールにアームレスト及び格納式テーブルを採用した。なお、このアームレスト及び格納式テーブルは、「バンGX」「コーチ」「シルクロード」には、標準装備となっている。
また、ボディカラーにブリリアントシルバー、ブレードシルバー、ブラック/ブレードシルバーの3色を追加し、さらに、「バン」「コーチ」にスーパーDXを追加するなど車種体系の見直しも行った。
希望小売価格は、上段掲載写真車種「キャラバン バン」ロングボディ 標準ルーフ スーパーDX 2WD(4ドア 4速AT)で、233.1万円。
「ライダー」
圧倒的な存在感と迫力のあるフロントマスクと、ブラック基調の精悍なインテリアにより、「キャラバン」の実用性に“スタイルへのこだわり”を付加した特別仕様車であり、今回、一部車体色の変更を行った。
「チェアキャブ」
車いすのまま車内に乗り込めるように、全自動リフターを装備した車両であり、今回、装着要望の高かった電動式大型スライドステップを標準装備化したほか、主に病院・医療機関向けオプションを充実、使い勝手の向上を図った。なお、従来同様にM仕様(10名乗り/車いす2名)、C仕様(10名乗り/車いす1名)、D仕様(8名乗り/車いす3名)の3タイプを継続設定した。