- この記事の目次 CONTENTS
- 記事トップ
- 達人「松下 宏」が斬る!
- 手頃なサイズと価格のエントリーモデル
- コンパクトカー並の全長で取り回しも楽!
達人「松下 宏」が斬る!
職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。数年前の日本カー・オブ・ザ・イヤーで唯一10点を入れたボルボV50をご購入。責任感もあります!
手頃なサイズと価格のエントリーモデル
ベビージープともいえるジープブランドのエントリーモデルとなるのがパトリオット。ジープの中ではコンパクトなボディに2.4LエンジンとCVT2など乗用車系のパワートレーンを搭載し、手頃な価格を設定したモデルだ。ジープブラントのユーザー層を広げるモデルとして注目される存在である。
外観デザインはジープブランドのお約束ともいえるデザインアイデンティティーが随所に表現されている。7本スリットの縦型グリルと丸型ヘッドランプを組み合わせたフロントビューを始め、台形のホイールハウス、垂直に近いまでに立てられたバックドアなど、どの角度から見てもジープに見えるクルマに仕上げられている。
コンパクトカー並の全長で取り回しも楽!
ボディサイズは全長が4420mmとコンパクトカー並みの短めのサイズ。全幅は1810mmもあるから、ラングラーより幅広くてチェロキーに近いくらいのサイズ。日本では堂々たるワイドボディの3ナンバー車になるが、最初回転半径が5.4mに抑えられるなど、適度なサイズで扱いやすいクルマといえる。
スポーツとリミテッドの2グレードが設定されているが、外観ではルーフレールのクロームメッキの有無、ボディ同色サイドモールの有無などに違いがある。
ひと目でジープファミリーの一員であることがわかるデザイン。SUVらしい力強さを感じさせてくれる。
上級モデルのリミテッド(写真)は、ルーフレールがメッキとなり、さらにモールもボディ同色とされている。
大きく丸いヘッドライトやラジエーターグリルなど、ジープらしいイメージを踏襲している。
シンプルなデザインのリヤコンビランプを採用。バンパーには車名のロゴが刻印されている。
代表グレード | リミテッド |
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4420×1810×1665mm |
車両重量[kg] | 1540kg |
総排気量[cc] | 2359cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 170ps(125kw)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 22.4kg-m(220N・m)/4500rpm |
ミッション | CVT |
10・15モード燃焼[km/l] | 10.0km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 329.7万円 |
発売日 | 2007/8/25 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 和田清志 |