大人4人がゆったりとくつろげる室内空間
室内空間は後部のフレキシビリティが大きな特徴。居住空間を区切ってトランクとするとき、トノのボードを操作するのがちょっと重いと感じられるが、3列目のシートの収納などは簡単にできるので、自在な使い勝手を容易に発揮できる。
たいていの人はふだんは3列目のシートを収納した状態でセダンまたはステーションワゴンの感覚で使い、ごく稀に多人数乗車が必要になったときに3列目のシートを起こすことになると思う。
基本コンセプトが4+Freeなので、6人乗りが基本だが、残念なことに2列目のシートが3人掛けになった7人乗り仕様も存在する。そして恐らくは7人乗り仕様のほうがたくさん売れてしまうと思う。でもこのクルマの価値は6人乗り仕様にある。大人4人がゆったり乗れることがまず大切なのだ。3列目のシートは大人が座れないこともないという程度のエマージェンシー用だ。
快適装備だけでなく安全装備も充実している
落ち着いた感じの色使いによる室内空間は、快適装備の充実度が高い。押しボタン式のスタートが全車標準で、そのボタンを押すとクリスタルシャインオプティトロンメーターが順次点灯するウェルカムパフォーマンスによって迎えてくれる。大型の天井イルミネーションはマークXセダンと同じような装備だ。安全装備も電動パワーステアリングとの強調制御の加わった横滑り防止装置のS-VSC、ヒルスタートアシストコントロールなどが全車に標準で、7人乗り仕様にも全員用の3点式シートベルトヘッドレストが装備されている。2列目の中央は大人が座れる席ではないが、取り敢えず安全の仕様は用意されている。