ガソリンが25円安くなったのも万々歳だがクルマを安く買えるようになったのも嬉しい!

取得税は5%から3%にダウン!中古車の免税額も維持された!

新車なら5%掛かっていた取得税が3%になったのは嬉しい!

 野党が粘ってくれたおかげで、とりあえず暫定税率が廃止されガソリンが安くなりました!さらに自動車を購入する際には取られる自動車取得税も5%から3%に軽減されました。

 この自動車取得税は新車を買う際は車両本体価格だけではなくナビやサンルーフなどのメーカーオプションを含めた価格で5%も課税されていたので、2%ダウンするだけでも結構安くなります。車両本体とオプションで総額300円のクルマなら6万円も安くなるのです。

 その上、4月からは自賠責保険も3年で1万2000円以上は安くなっているので、決算期に新車を買い逃してしまった人は、まさに今がチャンス!値引きを頑張れば決算期以上のオイシイ買い物ができるかもしれません。

低価格の中古車に取得税が掛かる可能性も回避された!

 さらにウレシイのは中古車を購入した際の、自動車取得税の免税額の50万円が維持されたことです。この取得免税額の50万円というのは中古車の販売価格ではなく、購入するクルマの新車価格をベースに経過年数や決められた掛け率を加えて計算されるので、実際の中古車販売価格からは課税、もしくは非課税が判断しにくいのですが、これが本則の15万円まで引き下げられてしまったら、今まで課税対象になることの少なかった60〜80万円位で売られている低価格の中古車も自動車取得税を取られるところでした。

 また、ウレシイことに低公害車のグリーン税制も5月末まで暫定的に維持されることが決まっています。ただし、中古車の免税額維持やグリーン税制はいわゆる『つなぎ法案』なので、暫定税率が復活しなければ5月末で終わってしまう可能性もあります。

さらに5月からは重量税も安くなる可能性もある!?

このまま暫定税率が復活しなければ車検時の費用も大幅に抑えられる

 今回の税率の変更はクルマを買いたい人には非常にウレシイことなので、「早速クルマを買いに行こう!」と思うかもしれませんが、4月末までに暫定税率が復活しなければ、5月からは実はもっとオイシイことが待っているのです。それが重量税です。

 重量税は新車を買う際や車検を継続する時に支払う税金で、1〜1.5トンの一般的な乗用車なら車検時に払う2年分で3万7800円も払っています。この重量税にも暫定税率が掛かっていて、その暫定税率の上乗せ分は非常に高く、本来の課税額なら車検時で1万5000円で済むところを3万7800円もブン取られているのです。つまり、重量税は暫定税率のせいで本来の2.5倍以上もの税金を払っています。

 重量税は新車を買う時は3年分払いますし、車両重量が重い大型セダンやSUVなどでは重量に応じて税額が増えますのでもっと大きな差が出ます。

 1〜1.5トンクラスのクルマなら新車購入時の3年分で3万4200円も安くなり、車検時の2年分なら2万2800円安くなります。

 ただし、この重量税は従来の暫定税率の期限が4月末まで残っているので、4月中に暫定税率が再可決されてしまえば、私達の期待を裏切って今までどおりになってしまいます。

 つまり5月まで待てば重量税が下がって、さらに安くクルマが買えるかもしれないのですが、待っていると暫定税率が復活して、自動車取得税が5%に戻る可能性があるのです。

ところが自動車取得税に関して東京都主税局に電話で問い合わせたところ「4月末に暫定税率が可決されても、すぐに自動車取得税を5%に戻すのは難しいと思われます」と不確定要素を含みながらも、暫定税率を復活させてもすぐには増税しないようなことを言っていました。となれば自動車取得税3%時代も、ほかの『つなぎ法案』と同じように最短でも5月末までは維持される可能性が高そうです。

そうなると一番の得策は重量税の暫定税率廃止を期待して5月まで待ってみることでしょう。でも、急転直下で自動車取得税3%時代が終わってしまう可能性もあるので、確実に2%安く買いたい人や2%の違いが大きい高額なクルマを買おうとしている人は早めに手を打ったほうが良いでしょう。

ともあれ暫定税率の廃止はドライバーにとってはオイシイことだらけなので、是非とも復活しないことを願います。