アウディA5は新しく投入されたフル4シーターの2ドアクーペで、A4とA6の中間に位置するモデルとされている。クーペボディなので全長はさほどでもないが、全幅は1855mmもあってまさにA4とA6の中間的なサイズとなる。
アウディはTTというクーペボディのスポーツモデルを持っているが、ブランドを強化していくためにはプレミアムかつラグジュアリーなクーペのラインナップが必要と考えたようだ。アウディは昔からクーペモデルをラインナップし、クワトロがWRCラリーで活躍するなどしてきた歴史もあり、アウディとしては当然のラインナップでもあるようだ。
外観デザインは日本人デザイナーの和田智さんが手がけたもの。いかにもクーペモデルらしいスタイリッシュなデザインではあるが、アルファ・ブレラのように飛びつきたくなるほどの美しさでもない。
伸び伸びしたルーフラインやボディサイドの下部に後方に向けて切り上がっていくキャラクターラインが設けられているのが特徴。フロント回りはシングルフレームグリルやボンネットフードのV字型のラインなどはアウディのアイデンティティーともいえるもの。ヘッドライトの下部に設けられたポジショニングランプが特徴的だ。