2シリーズと並ぶプジョーの主力モデルとなるのが3シリーズ。そのルーツは19世紀にまで遡るとされているが、これはクルマでなくプジョーブランドのペッパーミルのもの。クルマは304が始まりだ。
日本市場でプジョーが伸びるキッカケとなったのは306シリーズのヒットであり、それをさらに307シリーズが受け継いだ後、今回の308が登場してきた。
ひと世代前の307シリーズは世界では330万台ほどの販売実績があり、日本でも2万5000台ほどが売れていたので、その保有母体をベースに308の拡販が進められることになる。
本国では2007年9月に発売されているが、それが1年足らずで日本に導入されたのは比較的早い。1年以内に全世界に展開することを目標に開発を進めたという。
外観デザインはボディのワイド&ロー化が大きなポイント。ボディの全長と全幅を拡大しながら全高を抑えたので、とても安定感のあるボディスタイルになった。全幅は60mm拡大されて1820mmになったので、日本での使い勝手にやや影響する面もあるが、ヨーロッパではこのクラスのサイズは当たり前になっているので止むを得ないところだろう。
フロント回りは207などでも採用された大きく口を開けたようなグリルのデザインが特徴。またボンネットフード上からインテリアに至るまで、随所にV字型のシェイプをモチーフとしたデザインが採用されている。