全高は抑えられたが、全長や全幅、ホイールベースは拡大されており、これによってアルファード/ヴェルファイアの室内空間はこれまでのモデルに比べてより広い空間が確保された。ミニバン最大級の室内がさらに広くなったわけだ。
その室内空間はおもてなしがいっぱいに表現されている。特に2列目にエグゼクティブパワーシートを備えたモデルは、飛行機のファーストクラスを思わせるような快適な本革シートが用意されるし、標準の7人乗り仕様もリラックスキャプテンシートによってゆったりくつろげる。
ほかに2列目のシートがベンチシートタイプとなる8人乗り仕様も用意されていて、これがかなり比率で売れることになるのだろうが、本当に8人が乗る機会が多いユーザーでなければ快適な2列目シートを持つ7人乗りを選んだほうが良い。
さらに3列目のシートは左右に跳ね上げる方式を継承したが、今回のモデルではクルマの後方からレバーを操作するだけで、ごく簡単に跳ね上げ状態にすることができる。女性でも簡単にできる仕組みだ。
このほかインパネ回りのデザインも堂々とした感じが表現されたほか、全車にオプティトロンメーターが採用されて視認性を高めたり、あるいは全車のステアリングにオーディオコントロールスイッチを装備するなど、全体に仕様の向上が図られている。
安全装備についても、全車にステアリング制御が加わったS-VSCが採用され、サイド&カーテンSRSエアバッグを含む7つのエアバッグを装備している。オプションでは最新の安全装備であるプリクラッシュセーフティシステム、レーダークルーズコントロール、レーキーピングアシスト、インテリジェントパーキングアシストなどが設定されている。