ジープブランドは60年を超える長い歴史を持つが、現在その中心的な存在になっているのがチェロキー。日本には、コマンダーからパトリオットまで6機種のジープブランド車が輸入されているが、中でも良く売れているのがチェロキーだ。ジープブランド車は過去2〜3年の内に主要モデルがフルモデルチェンジを受けたり、新規投入されたりしてきたが、今回チェロキーが6年振りのフルモデルチェンジを受けたことでラインナップ全体が一新されたことになる。
チェロキーが属するSUV市場は、日本の新車市場が伸び悩む中で2004年から2007年にかけて35%の伸びを示していて、中でもラグジュアリーSUVは98.5%増と2倍に近い好調な売れ行きを続けている。チェロキーなどのプレミアムSUV市場も90%増という状況で、新型チェロキーはこの市場の中でランドクルーザー・プラド、パジェロ、フリーランダー2などと販売を競うことになる。
外観デザインはいかにもジープらしいものだ。7本のスリットが入った縦型のフロントグリルや丸型のヘッドライトなどはその典型。今回のモデルではフォグランプが組み合わされることで単純な丸型ではなくなったがジープらしさはいっぱいである。このほか張り出した前後のオーバーフェンダーやスクエアな外観デザインなどもジープならではである。
今回のモデルではスペアタイヤの搭載位置をボディの背面からボディ下部に変更し、これによって見かけの全長は短くなったものの、実質的なボディ本体の長さは従来に比べてやや長くなった。スペアタイヤの搭載方法に変更に合わせてリヤゲートの開き方も横開きから縦開きに変更されている。