今回の変更で大きく変わったのはホイールベース。従来のモデルに比べて45mm長くなり、これが主に室内空間の拡大に使われている。従来のモデルではチェロキーの後席空間の狭さが指摘されていたが、今回のモデルではそれが大きく改善され、後席の足元空間が余裕のあるものになった。
本格派のSUVにとってホイールベースの拡大は、ランプブレークアングルの悪化につながりかねない要素でもあるが、18インチタイヤへの大径化などによってそれをカバーしている。
インパネ回りのデザインはSUVらしいシンプルかつ力強いイメージのものとされた。角張った形状のセンタークラスターなどがジープらしさを象徴している。部分的に姉妹車のダッジ・ナイトロとの共通性も感じられる。
今回のモデルではリミテッドだけのシングルグレードの設定とされ、装備面では相当にラグジュアリーなものが用意されている。ツートーンの本革パワーシートが標準となるほか、HDDナビゲーション、オートエアコン、自動防眩ミラーなどが標準だ。スカイライダーと呼ぶ大型のキャンバストップはオプション設定だ。
安全装備はマルチステージフロントエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、ブレーキアシスト付きABS、ESP、トラクションコントロールなどが標準となる。今回のモデルではセレクトラックIIと呼ぶアクティブフルタイム4×4が採用されたが、それに合わせて下り坂で速度を自動制御するヒルデセントコントロールや上り坂の途中でブレーキ圧を保持するヒルスタートアシストなどが装備されたのも注目点だ。