インテリアは1by1のコクピットスタイルだ。日本仕様では初採用となる「キーレスゴー」はキーを携帯しているだけでドアの開錠と施錠ができる便利な装備である。また、シフトレバー上部にエンジンの始動ボタンをセットした。シフトレバーの上部をプッシュして変速を行うクルマに慣れていると最初は戸惑うが、操作性は悪くない。エンジン始動が愉しいオープンカーだ。外周部にホワイトを用いたメーターパネルは見やすい。3本スポークの本革巻きステアリングやホールド性に優れたシートもデザインを一新している。
HDDナビシステムも標準装備とした。オーディオの音もいい。サイドのサポート性を高めたバケットタイプのパワーシートを装備し、シート内部にはセラミックヒーターを、ヘッドレストにはエアスカーフを内蔵している。温風はかなり強く、寒冷時でも首のまわりは温かだった。ただし、慣れないと、温風の吹き出しが気になる。キャビンは2人には十分な広さだ。バリオルーフは、スイッチを操作してから約16秒で開閉する。これは優れモノだ。80km/hくらいまでなら風の巻き込みも気にならない。