注目モデルのリセールバリューチェック
3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
今回のクルマ:マツダ ビアンテ

マツダ ビアンテの魅力とは?

■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車研究所)

 マツダから発売された新型ミニバン「ビアンテ」。ガソリン価格高騰とはいえ、依然高い需要を誇るミニバン市場。その中でも売れ筋のミドルクラスからのデビューということで、大きな期待がかかる1台だ。マツダは以前このクラスにもボンゴフレンディを投入していたが、最近ではMPVやプレマシーといった低めの車高のラインアップしかなかった。ノア/ヴォクシーやセレナ・ステップワゴンなど、ミドルクラスが常に新車販売ランキング上位に位置するのに対し、車高が低いミニバンは厳しい状況。マツダも、ミニバン市場のシェア回復に向けて、ようやく本腰を入れたクルマを送り込んできたというワケだ。

 ビアンテは最後発ということもあり、ライバルを研究したクルマ作りがされている。ノア/ヴォクシーなどと比較しても広い室内空間を確保。2リッターエンジン搭載モデルでも車幅1,770mmとゆとりある設計がされている。インテリアも、ライバルがサードシートを左右跳ね上げ式としているのに対し、ビアンテは座面をチップアップし前にスライドするタイプを採用する。左右跳ね上げ式は格納に手間がかかる上、やり方によってはある程度力が要ることもある。座面チップアップ式であれば操作も楽になるので女性に優しい作りとなっている。

 また、少し大きめなボディには2リッターと2.3リッターの2種類のエンジンを用意し、経済性を重視するユーザーと走りを重視するユーザーの両方に対応。そして、一番の特徴ともいえる個性的なスタイルも、売るなら普通じゃないモノを・・・というマツダらしいこだわりが伺える。この辺りは、同じ個性を主張するステップワゴンに通じるものがある。

 インテリアのデザインもエクステリア同様に個性的だ。好みが分かれるところだが、そこがマツダらしくて良いというユーザーもいるだろう。万人受けを狙っていない点に若干不安を覚えるが、デミオ以来のヒットは期待できるクルマといえる。

今回のクルマ
Specifications
グレード
23S
ボディサイズ
4715x1770x1835mm
エンジン型式
L3-VE型
総排気量
2260cc
最高出力
165ps
最大トルク
21.4kg-m
10・15モード燃焼
11.6km/l
定員
8人
発売日
2008年7月8日
車両本体価格
\2,650,000

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リセールバリュー診断

 最も売れ筋の人気クラスでデビューしたビアンテのリセールバリューだが、期待に反して3年後最大51%のCランク。
 マツダ車は、全般的にリセールバリューは低めの傾向がある。マツダというとロータリーエンジンの人気が高く、特にRX-7の人気は未だ健在。だがこれはあくまで特例。なぜならマツダ車は、発売から半年から1年を過ぎると値引きが大きめになる傾向にある。実はこういったことがリセールバリューに大きく影響するのだ。値引きが大きければそれだけ中古車も安くなってしまう。

 昨年デビューのデミオも新車の売れ行きはそこそこだが、リセールバリューはライバルと比較すると低い。新規モデルのビアンテの場合、今のところユーザーの評価もほとんどなく、今後数年で評価を含めたイメージが一般に認知される。それまでの間は、リセールバリューはライバル各車に比べ厳しい状況といえる。現時点でビアンテを購入するなら、リセールバリューが低い分、大幅値引きで手に入れるのが購入のポイントともいえるだろう。

車両本体価格
\2,650,000
登録など諸費用
\326,000
値引き
\180,000
3年後の購入予算を差し引いた購入に必要な予算
リセールバリュー: ランク:
43〜51% C
約 \ 1,445,000

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