フォルクスワーゲンup!
<フォルクスワーゲンup!初の高級仕様の限定車が白と黒で登場>
フォルクスワーゲンup! フォルクスワーゲンは、最も小さなモデルup!(アップ)に、初の限定車となる「black up!(ブラック アップ)」、「white up!!(ホワイト アップ)」を加え、発売を開始した。

up!は、2012年10月に日本デビュー。全長3,545×全幅1,650×全高1,495mmという小さなボディながら、、最大の室内空間と高速移動が苦にならない走りのパフォーマンス、そしてエコ時代にふさわしい低燃費性能を凝縮した。さらに、多くの人に手が届く価格というのもポイントで、欧州では1万ユーロを切るという価格で発売されたことも話題を呼んだ。
 日本仕様は、up!シリーズの中で豪華な仕様が輸入される。とくに話題となったのは、クラスで唯一、追突軽減自動ブレーキであるシティエマージェンシーブレーキを標準装備した点だ。この後、日本ではこの追突軽減自動ブレーキが大流行。軽自動車までもが、装備するほどまでになった。また、価格も話題になった。150万円を切るというリーズナブルな戦略的価格に注目が集まり、発売から10ヶ月で約1万2千台も販売し、国内フォルクスワーゲンを牽引する人気モデルとなっている。
一見、低価格が売りだったup!だが、グレード別販売比率は、最上級グレードで186万円のハイup!が、約53%を占める人気ぶりだ。フォルクスワーゲンは、中間グレードで169万円のムーヴup!が量販車種となると予想していたが、約27%と振るわず高級グレードが大人気となっている。
フォルクスワーゲンup! この結果は、200万円を切っていればプレミアムコンパクトカーとして、高価なup!がまだまだ売れるという答えも導き出したともいえる。より高価なグレードが売れるほうが、メーカーとしては利益も上がる。そこで登場したのが、限定車である「black up!(ブラック アップ)」、「white up!(ホワイト アップ)」なのだ。この限定車は、すでに本国ドイツでもプレミアムグレードとしてデビュー当時から設定されてたもの。装備内容も同じなので、ある意味お手軽限定車ともいえる。
テーマがプレミアムということもあり、エクステリア、インテリア両方に、上質なモノトーンをテーマにした特別な専用アイテムを散りばめた。エクステリアは、「black up!」にディープブラックパールエフェクト、「white up!」に専用色となるピュアホワイトのボディカラーが採用されている。両車のボディカラーとも、なかなか深みのあるのが特徴で、プレミアムさを際立たせている。さらに、足元の専用16インチアルミホイールは、ホイールキャップをボディカラーとコーディネートした。ドアミラー、サイドモールディング、フォグランプベゼルにクロームの加飾をプラス。リヤハッチ/リヤ左右ガラスにダークティンテッドガラスを採用するなど、エクステリアを上質で洗練されたものとしている。

フォルクスワーゲンup! インテリアでは、前席正面のダッシュパッドと呼ばれるカラーパネルが、ボディ同色となりコーディネートされ(「black up!」はブラックパール、「white up!」はピュアホワイト)となる。両色ともモノトーンなので、インテリアそのものは、特別大きく変化した感じはそれほどない。ファブリックシートは、ボーダー調の専用デザインで、up!ロゴが縫い付けられている。このロゴは、専用レザー3 本スポークステアリングホイール、専用ドアシルプレートにも配される。

さて、限定車の価格だが、4ドアのベース車より13万円アップ。この価格アップは、装備相応といった感じで、高くもなければ安くもない絶妙な感じ。それでいて、全体にクロームのキラキラ感がプラスされていて雰囲気は少々違う。プレミアムコンパクト風な雰囲気は、十分にアピールできている。
 まぁ、こういったプレミアム風コンパクトが欲しい顧客にとっては、適度な高級感があっていいだろう。ただ、限定車だからといって無理して買う必要はなく、169万円のムーブup!でも、十分な装備をもっている。あえて、この限定車を選ぶ決定的な理由は少ないので、お金があるならどうぞ、といった選び方になるだろう。
■フォルクスワーゲンup!限定車価格
「white up!」2ドアが189万円(限定200台)、
「white up!」及び「black up!」4ドアが199万円(それぞれ限定 600 台/400 台)で、合計1,200台の販売となる。


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