未だ人気の高い5ナンバーミニバンに属するモデル。室内の広さや燃費、装備に価格と非常に厳しい戦いを繰り広げているモデルだけに、非常に高いレベルに仕上げられている。今回のフルモデルチェンジでは、ボディサイズを拡大。当然、室内はより広大になった。ただ室内を広くするだけでなく、低床化にもチャレンジ。低床化はクルマの重心を下げるだけでなく、誰にでも乗り降りしやすい使いやすさも持つ。このモデルから、ハイブリッド車が追加され燃費は驚異の23.8㎞/Lを達成。このハイブリッドシステムは、プリウスαと同じものを使用している。ガソリン車はアイドリングストップを搭載した改良型2.0Lエンジンを搭載し、クラストップの16.0㎞/Lを実現している。非常に高いレベルにまとめられたモデルだが、今のところ追突被害軽減自動ブレーキなどは用意されていないのが弱点と言える。
日産セレナとホンダ ステップワゴンがライバルで、この3台で非常に激しい販売競争が繰り広げられている。今まで燃費ナンバー1をアピールしていたセレナは、ハイブリッド車と燃費勝負はできず、ノア/ヴォクシーにはない人も認識できる自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキをアピール。また、モデル末期となったステップワゴンは、2014年秋にフルモデルチェンジ予定。燃費や安全性能でノア/ヴォクシーを超えるかが注目される。どのクルマも比べるとそれぞれ一長一短といった感じで、実力が接近しているのが特徴だ。
ノア/ヴォクシーの新車価格は、約240～300万円といったところ。アルファード/ヴェルファイアのハイブリッド車は、かなり高価なのでこの予算ではなかなか手が出ないが、エスティマ ハイブリッドなら3～4年落ち程度からターゲットになる。ひとクラス上で、より豪華なインテリアを望むなら、エスティマハイブリッドという選択も悪くない。4WDなので、降雪地域の人にもお勧めとなる。ガソリンモデルなら、アルファード/ヴェルファイアも3～4年落ちくらいで手に入る。日産エルグランドなら若干新しい2～3年落ちくらいからターゲットになる。ちょっと古くなるが、7年落ちくらいから輸入車では珍しいミニバンであるメルセデス・ベンツVクラスというのも手に入る。ありがちなミニバンが嫌なら、こんな選択もおもしろい。
※上記の内容については、あくまで概要をレポートしたもので、新車・中古車購入時の参考としてください。
各車種の生産・在庫・価格などの状況は、日々変化します。より正確で確実な情報は、その都度販売店にご確認ください。
