※安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。
このコンパクトカークラスの安全装備の進化は遅れている。軽自動車では、すでに歩行者検知式の自動ブレーキが当たり前の状況になっているのに対して、コンパクトカーでは未だ対車両の自動ブレーキのみとなっている。軽自動車は、スズキとダイハツが先進予防安全装備の性能を競い合っていることから、機能の進化が早い。しかし、コンパクトカーでは、業界のリーディングカンパニーであるトヨタが装備に消極的であることから、他メーカーも様子見となり機能の進化が遅い。2017年5月現在で歩行者検知式の自動ブレーキを用意しているのは日産ノートのみ。ただ、2017年6月下旬に登場する予定のホンダ フィットがマイナーチェンジで、ホンダセンシングを用意すれば、クラストップレベルの安全性能を手に入れることになる。
これで、ほぼカンペキ! と、思えるような予防安全装備を標準装備化したBセグメントのコンパクトカーは、残念ながら無い状態。歩行者事故は絶対に避けたいので、そう考えると今のところ日産ノートしか選べない状況だ。デミオの場合、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されていれば、トップレベルの安全装備になる。また、6月下旬にフルモデルチェンジするフィットにホンダセンシングが装備されれば、こちらもトップレベルの安全性能となる。安全性能を重視するのであれば、このクラスのコンパクトカーの購入はしばらく待った方がよいだろう。
ひとつ上のクラスであれば、スバルインプレッサが優秀
ひとクラス上のCセグメントのコンパクトカーの中には、安全装備が充実したモデルがある。スバル インプレッサは、歩行者検知式の自動ブレーキなどを含む予防安全装備「アイサイト」が全車に標準装備化。さらに、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化されている。
さらに、国産車初となる歩行者エアバッグも標準装備化されている。さらに、サイドエアバッグやカーテンエアバッグだけでなく、ニーエアバッグまで標準装備化されているので、どのグレードを選んでも安心して乗れる。また、マツダ アクセラもインプレッサほどではないが、高い安全装備を誇る。一部グレードを除き歩行者検知式自動ブレーキであるアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートやサイドエアバッグやカーテンエアバッグも標準装備化されている。