この記事の目次 CONTENTS
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100万円以下の新車は実質3種類
100万円以下の新車①ダイハツ「ミライース」
100万円以下の新車②スズキ「アルト」
100万円以下の新車③スズキ「エブリイ」
100万円以下の新車 よくある質問
Q&A①100万円以下で安全性に問題はないの?
Q&A②ちょっと予算をプラスしたら選択肢は増える?
Q&A③「新古車だと100万でも選択肢が増える」って本当?
Q&A④中古車にするとさらに選択肢が増える?

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

100万円以下の新車は実質3種類

最近は軽自動車もコンパクトカー並みの価格設定になってきており、100万円以下の新車は以下の全8車種。それもOEMを含んでの数なので実際には3種類です。

  • ダイハツ「ミライース」
  • トヨタ「ピクシスエポック」(※ミライースの姉妹車)
  • スバル「プレオプラス」(※ミライースの姉妹車)
  • スズキ「アルト」
  • マツダ「キャロル」(※アルトの姉妹車)
  • スズキ「エブリイ」
  • マツダ「スクラムバン」(※エブリイの姉妹車)
  • 三菱「ミニキャブバン」(※エブリイの姉妹車)

各姉妹車は、微妙なデザインやカラー展開などに差がある程度で、基本的には同じクルマ。そこで今回はこの3グループをご紹介していきます。

(※以下で紹介している価格相場はガリバーが独自に集計したもので、以下の自動車カタログで他の車種も含めて紹介しています。クルマの価格、サイズ、装備、相場は記事の加筆修正時の情報で、今後モデルチェンジなどの理由で変更される可能性があります。)

100万円以下の新車①ダイハツ「ミライース」

ミライース_外観

・新車時価格(税込):84.2万円〜137.3万円

2011年にデビューして以来、ダイハツの軽自動車の中でも手頃なエントリーグレードとして長く愛されてきたミライ―ス。発売当初から約30km/Lという低燃費を達成していた性能も評価され、2012年にはミラシリーズを軽自動車部門販売台数第1位に押し上げた立役者です。

姉妹車であるトヨタ「ピクシスエポック」とスバル「プレオプラス」も、基本的な性能は同じです。ただし特別仕様車など一部グレードは取り扱っていない場合があるので注意してください。

100万円以下の新車②スズキ「アルト」

アルト_外観

・新車時価格(税込):69.7万円〜129万円

1979年にデビューして以来、長く日本の軽自動車市場で愛されてきたスズキのアルト。元々は商用車として誕生したモデルですが、後に一般向けの軽自動車として売り出されるようになりました。2014年にモデルチェンジした現行モデルは、ガソリン車としてトップの37km/Lを実現するという低燃費です。

このアルトのOEMを受けているのがマツダのキャロルです。元々はマツダが自社開発していたモデルですが、1998年発売の4代目以降はアルトと同じ構造をしています。

100万円以下の新車③スズキ「エブリイ」

・新車時価格(税込):97.1万円~154.0万円

商用車ベースの軽バンであるエブリイ。そのため車内が広く、フルフラットになるので車中泊にも使える一台です。また視界が広く視点が高い、それでいて小回りが利くので非常に運転しやすいのも嬉しいポイント。

ただし100万円以下で買えるグレードだと、「誤発進抑制機能」「車線逸脱警報機能」など基本的な安全装備もオプションになってしまうため、安全性という点では注意が必要です。

またライバルのダイハツ「ハイゼットカーゴ」が2021年12月20日にモデルチェンジをしたので、エブリイと併せて検討するのもオススメです。新車価格は104.5万円からと僅かに100万円を超えてしまうものの、最新のステレオカメラを備えた予防安全装備「スマートアシスト」を搭載しており、安全性も非常に高い一台です。

100万円以下の新車 よくある質問

クルマを買う時に気になる「安全性」「もっとお得な買い方」など、Q&A形式でご紹介します。

Q&A①100万円以下で安全性に問題はないの?

100万円以下で買えるのは廉価グレードのみ。そこで気になるのが「安全装備が付いていないんじゃないか?」「本当に粗末なクルマなのでは?」という点。

安全性を考えると、オススメなのはダイハツ「ミライース」。特に「B “SA Ⅲ”」「L “SA Ⅲ”」や「L“SA Ⅲ 10thアニバーサリーエディション”」などスマートアシストIII搭載グレードをおすすめします。
100万円以下でありながら、「衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)」「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」「車線逸脱警報」「先進ライト(自動切替型前照灯)」というサポカーS〈ワイド〉の規格を満たしています。

以下の記事では、今回紹介した中からダイハツ「ミライース」とスズキ「アルト」を徹底比較していますので参考にしてみてください。

Q&A②ちょっと予算をプラスしたら選択肢は増える?

100万円以下と予算設定をすると候補が限られてしまいますが、予算を10万円追加すると、以下のようなクルマも候補に入れることができます。どちらも100万円以下のクルマに比べると背が高く、車内空間を広く確保しているのが特徴です。

ミラコット_外観

ダイハツ「ミラトコット」(上図、107.5万円〜145.2万円)

ワゴンR_外観

スズキ「ワゴンR」(上図、107.9万円〜157.2万円)

Q&A③「新古車だと100万でも選択肢が増える」って本当?

「新古車」と呼ばれることもある「登録済み未使用車」。新車登録を済ませているので「中古車」という扱いですが、実際には運航運搬に使用されていないため「未使用」です。
色やグレードの選択肢が限られているのがデメリットですが、価格がリーズナブルで納車が早いのがメリットです。

ガリバーでも登録済み未使用車を扱っており、例えば2021年末時点では下記のような車両が100万円以下でありました。

・三菱「eKワゴン M」(2021年式、88万8800円)
・スズキ「ラパン G」(2021年式、89万8700円)
・日産「デイズ S」(2021年式、89万8700円)
・スズキ「ワゴンR ハイブリッドFX」(2021年式、99万8800円)

税込み110万円まで予算を上げると、ホンダ「N-WGN」「N-BOX」、ダイハツ「タント」の未使用車もあります。こうした未使用車は人気が高いので、気になる在庫を見つけたら早めに問い合わせるのがオススメです。

Q&A④中古車にするとさらに選択肢が増える?

新車だと100万円以下で軽自動車以外を探すのは難しいですが、中古車であれば選択肢は大きく増えます。ボディタイプごとに、100万円以下で探す時のオススメ車種は以下の通りです。

・軽自動車:ダイハツ ミラトコット
・コンパクトカー:トヨタ アクア
・ミニバン:トヨタ エスティマハイブリッド
・SUV:初代マツダCX-5
・セダン:メルセデス・ベンツCクラス

具体的な解説やオススメ理由は以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。